兵庫県南西部を中心に、藤原ペイントでは外壁塗装・屋根塗装のご依頼をいただいております。

工事を成功させるために欠かせないのが「正しい建物調査」です。どんなに良い塗料を選んでも、建物の劣化状況を見誤れば、その家に合った施工方法は決められません。

私が建物調査で見ているのは、「どこが傷んでいるか」だけではありません。この反りは直せるのか。この水分はどこから入っているのか。塗装するならどう施工すれば良くなるのか。そこまで考えながら建物を見ています。

本ページでは、藤原ペイントが実際に行っている建物調査方法をご紹介します。

調査方法

外壁塗装や屋根塗装を行う前には、必ず建物の状態を調査します。一般的な戸建住宅であれば、調査時間は30分程度です。

できるだけ立ち会っていただき、ポールカメラで撮影した屋根の写真、水分計の数値、サイディングの反り、打診で確認した浮きなどを、その場でお客様と一緒に見ながら説明しています。

調査費は無料です。

サイディングの反りを見る

私は建物調査のとき、サイディングの反り具合をかなり見ています。反りを見ると建物全体の劣化具合も分かりますが、それ以上に「この反りを外壁塗装でどうにか直したい」という気持ちで見ています。

反っているサイディングは、ただ塗れば勝手に直るものではありません。

ビスで押さえないといけないほどの反りならビスで固定する。そこまでではなく、塗装で戻りそうな反りなら、目地などのシーリングをしっかり行い、水分が入りにくい状態にしてから塗装します。

外壁の含水率が下がってくることで、サイディング自体が元に戻ろうとする作用が働いてくれるように塗装します。

実際に、施工前に反っていたサイディングが、1年点検のときには元に戻っていたお家もあります。これまでにも、同じように反りが改善したお家は何軒もあります。

👉 サイディングの反りが1年点検時に改善していた施工事例

反りを直したいという気持ちが無い限り、直るものではありません。

他の人が「これは無理」と諦めたり、「反ってるなぁ〜」で終わらせるところでも、私はそこで終わらせず、どうすれば直せるのかを考えてきました。

外壁塗装の専門家であるかぎり、どうすればもっと良くできるのか。今でも塗り方や工法に研究を重ねています。

水分計で外壁の含水率を確認


外壁材 含水率測定|藤原ペイント

含水率とは、外壁材が含んでいる水分量のことです。

塗装前のサイディングやモルタルに水分が多い状態では、そのまま塗装することはできません。

私が実際に測ってきた中でも、雨のあとに70%ほどあった外壁が、晴天が5日ほど続くと20%くらいまで下がることがあります。新築のサイディングでは、雨の日に測っても20%未満ということがあります。

数値を見るときに特に注意している場所の一つが、ベランダの手摺壁です。

2005年頃までに建てられた住宅を調査していると、建物本体の外壁は通気工法になっていても、ベランダの手摺壁だけサイディングが直張りになっているお家があります。

もちろん、直張りだから必ず水が入るという意味ではありません。大切なのは水を入れないことです。

笠木の継ぎ目やシーリング部分などから水が入っていると、手摺壁のサイディングで70%を超える数値が出ることがあります。そういう場所は、サイディングを手で押すと少し柔らかくなっていることもあります。

実際にサイディングを剥がしてみると、その下の木まで傷んでスカスカになっていることも珍しくありません。

そこまで傷んでいれば、上から塗装して終わりにはしません。サイディングを撤去して木下地を直し、通気が取れる状態へ直してから新しいサイディングを張り、そのうえで建物全体を塗装します。

高圧洗浄後についても十分に乾燥させ、水分量を確認してから次の工程へ進みます。

打診でモルタルや旧塗膜の浮きを確認

モルタル外壁の浮きや、目で見ただけでは分からない旧塗膜の浮きを確認するときには打診を行います。

浮いている部分を叩くと、正常な部分とは違って軽い音がします。見た目では分からなくても、音を聞くと分かることがあります。

クラックスケール


外壁 クラックスケール測定|藤原ペイント

外壁にひび割れがある場合は、幅や状態を確認します。塗装だけで処理してよいものなのか、塗装前に下地補修が必要なのかを見極めます。

補修が必要な場所は、上塗りで隠してしまうのではなく、先に下地を整えてから塗装します。

マイクロスコープ


サイディング劣化 マイクロスコープ診断|藤原ペイント

必要に応じてマイクロスコープで外壁表面を拡大して確認することもあります。目では分かりにくい細かな表面状態を確認するための方法の一つです。

サーモグラフィー


外壁・屋根 サーモグラフィー調査|藤原ペイント

藤原ペイントがサーモグラフィーを使う一番の理由は、屋根の遮熱塗装が適切に施工できているかを確認するためです。

遮熱塗装後にサーモグラフィーで屋根を見ると、塗膜が薄いところだけ温度が高く出ることがあります。見た目だけでは分かりにくい施工状態を、温度差でも確認できます。

雨漏り調査で使用することもありますが、最近は雨漏り調査そのものをご依頼いただくことが以前より少なくなりました。

雨漏りを調べる場合でも、よほど難しいケースでなければ、これまでの経験から先に原因になっている場所をある程度絞れることが多いです。

そのため私の場合は、サーモグラフィーだけで原因を探すというより、「ここが原因だろう」と判断した場所が本当に雨漏りの原因なのかを確認するために使うことの方が多くなっています。

7.5mのポールカメラで屋根を確認


ポールカメラ 屋根診断|藤原ペイント

屋根の調査には、最大7.5mまで伸ばせるポールカメラを使っています。

建物の四隅から確認すると、一般的な住宅であれば屋根全体の状態を見ることができます。

これまでにも、雨樋に苔が詰まっている状態、カラーベストの割れ、複雑な屋根と軒天井のわずかな隙間に作られた鳥の巣などを見つけています。

藤原ペイントでは、通常の建物調査で無理に屋根へ上がることはしていません。

調査で屋根へ上がったあとに雨漏りするようになれば、もともとの原因だったとしても「調査で屋根に上がったからではないか」というトラブルになる可能性があります。

住宅地で無理にドローンを飛ばしたり、必要もなく屋根へ上がったりするのではなく、まずポールカメラで確認できるものは確認するようにしています。

築15年でも塗装をお断りすることがあります

最近は築15年くらいのお家を調査しても、「まだまだ塗り替えなくて大丈夫ですよ」と、こちらからお断りすることが増えてきました。

昔と比べてサイディングの表面コーティングが良くなっていますし、新築時から長期高耐久のシーリング材が使われているお家もあります。

サイディングの色あせがほとんどない。チョーキングも出ていない。シーリングにはまだ柔らかさがあり、切れていない。反りもなく、含水率にも問題がない。

そこまで状態が良ければ、築15年という年数だけを理由に急いで塗装する必要はありません。

外壁塗装は決して安い工事ではありません。今、本当にその出費をする必要があるのか。無理のない出費なのか。そこまで含めて建物調査だと思っています。

調査に行ったからといって、必ず見積もりを出して塗装を勧めるわけではありません。まだ塗らなくていいお家なら、そのままお伝えします。

LINEで
見積依頼