外壁塗装はいくらぐらいするのか。

見積もりに行くと、やっぱり一番よく聞かれることです。

ネットで調べると「80万円〜」「100万円〜」という金額も出てきますが、今の材料代や人件費を考えると、昔の相場をそのまま当てはめるのは難しくなっています。

塗料だけではありません。ローラーや刷毛、養生に使うナイロンなど、現場で使う物は全体的に高くなりました。職人の日当も昔とは違います。

藤原ペイントでは、安く見せるために最初の金額だけを小さくすることはしていません。

家を見て、必要な工事を出して、それをそのまま提案書に入れています。

このページに載せている単価も、ネットで調べた全国平均ではありません。藤原ペイントが普段、お客様にお渡ししている提案書で使っている金額です。

私は塗装の仕事を始めて27年になりますが、今でも自分で現地を見に行きます。

同じ大きさの家でも、壁の状態が違えば金額は変わります。そこを見ずに「この家なら○○万円」とは決められません。

今の外壁塗装は、昔の100万円とは少し違います

少し前までは「外壁塗装は100万円くらい」という感覚がありました。

私も昔なら、それくらいの金額で提案できた家はたくさんあります。

でも今は、材料代も上がっていますし、副資材も上がっています。職人の人件費も上がっています。

それでも100万円に収めようとすれば、何かを削らないと難しい家が増えました。

藤原ペイントの場合、モルタル系の外壁なら、今は110万円〜くらいが一つの目安です。

藤原ペイントのラジカル塗料110万円の外壁塗装提案書
ラジカル系塗料・パーフェクトトップSiを使用した110万円の提案例です。

上の提案書も、このページ用に適当に金額を作ったものではありません。

外壁が何㎡あるのか。軒天井はどれくらいあるのか。雨樋、破風板、水切り板金など、施工する場所ごとに金額を出しています。

藤原ペイントでは「付帯部塗装一式」でまとめることは、できるだけしません。

雨樋なら雨樋。破風板なら破風板。何回塗るのかも分けて書きます。

サイディング外壁は135万円〜が目安です

サイディングの家は、外壁を塗るだけではありません。

目地やサッシまわりのシーリング工事が必要になります。

下の提案書も、上と同じラジカル系のパーフェクトトップSiです。

塗料を高いものに変えて金額が上がっているわけではありません。

シーリング工事が必要になるので、その分だけ工事内容が増えています。

藤原ペイントのラジカル塗料135万円のサイディング外壁塗装提案書
同じパーフェクトトップSiを使用し、シーリング工事を含めた135万円の提案例です。

この提案書では、目地、窓まわり、入隅のシーリング工事をそれぞれ分けて出しています。

なので藤原ペイントでは、サイディング外壁でシーリング工事まできちんと行う場合、135万円〜くらいが一つの目安になります。

もちろん、どの家でも135万円になるわけではありません。

外壁の面積も違いますし、シーリングの長さも違います。傷み方も違います。

でも今回の2枚は、どちらも同じラジカル系塗料です。

110万円と135万円の違いは、単純に塗料のグレードが違うからではありません。

こうやって同じ塗料で比べた方が、サイディングのシーリング工事にどれくらい費用がかかるのかも分かりやすいと思います。

外壁塗装の金額は、塗料だけでは決まりません

「同じ塗料なら、安い業者の方が得ですよね?」と聞かれることがあります。

でも私は、塗料の商品名だけで見積もりを比べるのは危ないと思っています。

同じパーフェクトトップSiを使っていても、その前に何をするかで全然違います。

下地処理はするのか。鉄部に錆止めを入れるのか。下塗りは1回で本当に足りるのか。雨樋や破風板は何回塗るのか。

塗料の名前が同じでも、ここが違えば同じ工事ではありません。

32万円安い業者を選ばれたお客様から、工事中に電話がありました

上郡町のお客様に提案書を持って行った時の話です。

お客様から「同じ塗料なのに、藤原ペイントは他の塗装店より32万円高い。安くならない?」と言われました。

でも、私は値引きしませんでした。

32万円を合わせようとすると、どこかを削らないといけないからです。

結局、藤原ペイントは断られて、お客様は安い方の業者を選ばれました。

それから少しして、工事が終わりかけた頃に電話がありました。

「外壁塗装って、足場を組んでから解体するまで1週間で終わる?」

私は「絶対に終わりません。ホームページから公式LINEに入って、その業者さんの見積書を送ってください」と伝えました。

送られてきた見積書を見ると、雨樋や破風板などは「付帯部塗装一式」。外壁はリシン仕上げでしたが「外壁塗装3回塗り」でした。

藤原ペイントの提案書なら、雨樋、破風板、水切り板金などを分けます。

雨樋なら2回塗り。破風板や水切り板金なら、下塗りを含めて3回塗り。下地処理が必要なら、それも書きます。

32万円だけ見れば、藤原ペイントが高いです。

でも、中身を見ると同じ工事ではありませんでした。

相見積もりを取るなら、私は金額だけではなく、ここまで見てほしいです。

吸い込みが激しい壁を、3回塗りで終わらせることはありません

外壁塗装は「下塗り・中塗り・上塗りの3回塗り」とよく言われます。

基本はそうです。

でも、全部の壁が3回で終わるわけではありません。

リシンや砂状の吹き付けがしてある外壁は、下塗り材をかなり吸い込むことがあります。

吸い込みの激しい砂状吹き付けサイディングに2回目の下塗りを施工する藤原ペイント職人
既存サイディングに砂状の吹き付けがあり、吸い込みが激しかったため2回目の下塗りを施工。職人・前田幸輝。

この現場もそうでした。

既存のサイディングに砂状の吹き付けがしてあり、1回下塗りをしても吸い込みが止まりませんでした。

なので、前田が2回目の下塗りをしています。

ここで「3回塗りの見積もりだから」と、そのまま中塗りへ進むことはありません。

もう一度下塗りが必要なら塗ります。

結果として4回塗りになることもありますし、状態によっては5回塗ることもあります。

その分、材料も手間も増えます。

でも私は、ここを削って安くする方が嫌です。

鉄部の錆止めも、見積もりでは確認してほしいところです

他社の見積書を見せてもらった時、私がよく見るところがあります。

鉄部です。

「鉄部塗装2回塗り」と書いてある見積書は珍しくありません。

でも、その2回の中に錆止めが入っているのかは確認した方がいいです。

屋根板金に錆止めを施工する藤原ペイント代表藤原健太
屋根板金に錆止めを塗っている私です。

この写真は、私が屋根板金に錆止めを塗っているところです。

藤原ペイントでは、鉄部なら下地処理をして、錆止めを入れて、その上に仕上げ塗料を塗ります。

水切り板金なら「水切り板金塗装3回塗り」と書きます。

ただ2回塗ればいいとは思っていません。

昔から錆止めを塗らない会社で仕事を覚えた職人は、それが普通になっていることがあります。

そのまま独立すると「錆止めは塗っても塗らなくてもいい」と思ってしまう。

私は、それでは良い工事はできないと思っています。

ベランダ防水も「サービスだから」で見ない方がいいです

ベランダのFRP防水でも同じです。

他社の見積書を見ていると、「ベランダトップコート サービス」と書いてあることがあります。

サービスと書いてあると得した感じがしますが、私は何を何回塗るのかを見ます。

プライマーを入れずにトップコートを1回だけ塗るなら、藤原ペイントの施工とは違います。

私はプライマーを抜くのが一番嫌です。

完成した直後は分かりません。

きれいに見えます。

でも、塗装は完成した日の見た目だけではないので、下に何を塗ったかの方が大事なこともあります。

主要な外壁塗料の施工単価

ここからは、藤原ペイントで実際に使っている施工単価です。

種類 代表製品 目安耐用年数 メーカー価格 藤原ペイント単価
ラジカル パーフェクトトップSi 13〜15年 3工程 3,360円/㎡ 2,900円/㎡
フッ素 ファインフッソ 15〜18年 3工程 4,580円/㎡ 3,800円/㎡
無機 グランセラトップ1液水性 20〜23年 3工程 5,680円/㎡ 3,900円/㎡

サイディング用クリヤー

製品 目安耐用年数 メーカー価格 藤原ペイント単価
ピュアライドUVプロテクトクリヤー 12〜14年 2工程 3,760円/㎡ 2,800円/㎡
ピュアライドUVプロテクト4Fクリヤー 15〜18年 2工程 4,260円/㎡ 3,800円/㎡
クリスタコート 1工程 1,190円/㎡ 1,100円/㎡

リシン・スキン・スタッコなどの艶消し仕上げ

仕様 代表製品 目安耐用年数 メーカー価格 藤原ペイント単価
艶消し仕様 インディフレッシュセラ+クリスタコート 13〜15年 3工程 2,780円/㎡+1工程 1,190円/㎡ 3,600円/㎡

屋根塗装の施工単価

屋根塗装の塗料選び・藤原ペイント

屋根は外壁よりも紫外線や雨をまともに受けます。

なので、私は外壁と屋根を同じ耐久年数だけで考えません。

種類 代表製品 目安耐用年数 メーカー価格 藤原ペイント単価
ラジカル ファインパーフェクトベスト 10〜12年 3工程 4,310円/㎡ 3,000円/㎡
シリコン遮熱 サーモアイSi 10〜12年 3工程 5,090円/㎡ 3,500円/㎡
フッ素 ファイン4Fベスト 12〜14年 3工程 5,670円/㎡ 4,100円/㎡
フッ素遮熱 サーモアイ4F 12〜14年 3工程 6,040円/㎡ 4,300円/㎡
無機 グランセラベスト2液ファイン 18〜20年 3工程 5,880円/㎡ 3,900円/㎡(遮熱4,500円/㎡)

見積金額だけでは、工事の良し悪しは分かりません

外壁塗装は、工事が始まるまでお客様には良し悪しが分かりにくい仕事です。

完成したら、もっと分からなくなります。

下塗りを何回したのか。錆止めを塗ったのか。下地処理をしたのか。

上から仕上げ塗料を塗れば見えなくなるからです。

だから藤原ペイントでは、施工中の工程を毎日動画で撮ってお客様に送っています。

「ちゃんとやっています」と言うだけなら簡単です。

私は、実際にやっているところを見てもらった方が早いと思っています。

安い工事が悪いと言っているわけではありません。

でも、30万円安いなら、なぜ30万円安いのか。

そこは確認してください。

塗料が同じでも、工事内容まで同じとは限りません。

保証について

藤原ペイントでは、外壁は最長10年、屋根は最長7年の保証を設けています。

工事が終わったら紙の保証書をお渡しします。

シーリングにはオートンイクシードを使っています。

外壁だけ長持ちしても、目地が先に傷んだら困ります。

私は塗料だけを見て外壁塗装を決めるのではなく、シーリングや下地処理、付帯部まで含めて考えています。

最後に

外壁塗装の相場を知ることは大切です。

でも、「110万円だった」「135万円だった」という総額だけで業者を決めないでください。

その金額の中に何が入っているのかを見てほしいです。

雨樋は何回塗るのか。鉄部に錆止めは入っているのか。外壁の吸い込みが激しい時に、下塗りを追加してくれるのか。

私はそこまで書いた提案書を出して、その通り施工します。

その結果、他社より高くなることもあります。

実際に32万円高くて断られたこともあります。

それでも、必要だと思っている工程を抜いてまで安くするつもりはありません。

せっかく足場を組んで、大切な家を塗り替えるなら、きちんとした工事をしたい。

私はそれだけです。

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