外壁塗装はいくらぐらいするのか。
見積もりに行くと、やっぱり一番よく聞かれることです。
ネットで調べると「80万円〜」「100万円〜」という金額も出てきますが、今の材料代や人件費を考えると、昔の相場をそのまま当てはめるのは難しくなっています。
塗料だけではありません。シーリング材、ローラー、刷毛、養生に使うナイロンなど、現場で使う物は全体的に高くなりました。職人の日当も昔とは違います。
塗料やシーリング材には石油化学系の原料が使われているため、ナフサ価格などの影響も受けます。私が実際に仕入れている材料も、以前と同じ価格ではありません。
藤原ペイントでは、安く見せるために最初の金額だけを小さくすることはしていません。
家を見て、必要な工事を出して、それをそのまま提案書に入れています。
私は15歳から塗装一筋、職人歴28年になりますが、今でも自分で現地を見に行きます。
同じ大きさの家でも、壁の状態が違えば金額は変わります。そこを見ずに「この家なら○○万円」とは決められません。
モルタル外壁は120万円〜が目安です
少し前までは「外壁塗装は100万円くらい」という感覚がありました。
私も昔なら、それくらいの金額で提案できた家はたくさんあります。
でも今は、塗料、ローラーや刷毛などの副資材、職人の人件費まで上がっています。
それでも昔と同じ金額に収めようとすれば、何かを削らないと難しい家が増えました。
藤原ペイントでは、一般的な2階建て住宅のモルタル外壁をラジカル系塗料で施工する場合、現在は120万円〜を一つの目安にしています。
足場、高圧洗浄、外壁塗装、雨樋や破風板などの付帯部塗装まで含めた工事の目安です。

この提案書も、このページ用に適当に金額を作ったものではありません。
外壁が何㎡あるのか。軒天井はどれくらいあるのか。雨樋、破風板、水切り板金など、施工する場所ごとに金額を出しています。
藤原ペイントでは「付帯部塗装一式」でまとめることは、できるだけしません。
雨樋なら雨樋。破風板なら破風板。何回塗るのかも分けて書きます。
サイディング外壁は145万円〜が目安です
サイディングの家は、外壁を塗るだけではありません。
目地や窓まわりなどのシーリング工事が必要になります。
塗料だけでなく、シーリング材も以前より仕入れ価格が上がっています。塗料やシーリング材には石油化学系の原料が使われているため、ナフサ価格などの影響も受けます。
藤原ペイントでは、一般的な2階建て住宅のサイディング外壁をラジカル系塗料で施工する場合、現在は145万円〜を一つの目安にしています。
足場、高圧洗浄、外壁塗装、付帯部塗装に加えて、シーリング工事まで含んだ金額です。

この提案書では、目地、窓まわり、入隅のシーリング工事をそれぞれ分けて出しています。
モルタル外壁より金額が上がる大きな理由は、塗料を高いものに変えているからではありません。
サイディングではシーリング工事が加わります。
目地が何mあるのか。窓まわりが何mあるのか。入隅をどう施工するのか。家によってシーリングの数量も違います。
だから、同じサイディングの2階建てでも金額は同じにはなりません。
外壁面積はどうやって出しているのか
外壁塗装の見積もりで、私が大事にしているのが面積です。
藤原ペイントでは、基本的に建物の外周×高さから、窓や玄関などの開口部を引いて外壁面積を㎡で算出します。
妻壁、下屋、出窓などがあれば、建物の形に合わせて加減します。
図面がある場合は図面も確認しますが、私は現地でも実際に建物を見ます。
外壁とは別に、シーリング、雨樋、破風板、水切り板金なども必要な数量を出します。
家の大きさだけを見て金額を決めるのではなく、実際に施工する数量を出してから見積もりを作っています。
外壁塗装の金額は、塗料だけでは決まりません
「同じ塗料なら、安い業者の方が得ですよね?」と聞かれることがあります。
でも私は、塗料の商品名だけで見積もりを比べるのは危ないと思っています。
同じパーフェクトトップSiを使っていても、その前に何をするかで全然違います。
下地処理はするのか。鉄部に錆止めを入れるのか。下塗りは1回で本当に足りるのか。雨樋や破風板は何回塗るのか。
塗料の名前が同じでも、ここが違えば同じ工事ではありません。
32万円安い業者を選ばれたお客様から、工事中に電話がありました
上郡町のお客様に提案書を持って行った時の話です。
お客様から「同じ塗料なのに、藤原ペイントは他の塗装店より32万円高い。安くならない?」と言われました。
この時は屋根塗装はありません。外壁塗装の見積もりだけで32万円の差がありました。
でも、私は値引きしませんでした。
32万円を合わせようとすると、どこかを削らないといけないからです。
結局、藤原ペイントは断られて、お客様は安い方の業者を選ばれました。
それから少しして、工事が終わりかけた頃に電話がありました。
「外壁塗装って、足場を組んでから解体するまで1週間で終わる?」
私は「絶対に終わりません。ホームページから公式LINEに入って、その業者さんの見積書を送ってください」と伝えました。
送られてきた見積書を見ると、雨樋や破風板などは「付帯部塗装一式」。外壁はリシン仕上げでしたが「外壁塗装3回塗り」でした。
リシンは吸い込みが強いことがあります。
藤原ペイントの提案書なら、雨樋、破風板、水切り板金などを分けます。
雨樋なら2回塗り。破風板や水切り板金などの鉄部なら、必要な下塗りを入れて仕上げます。下地処理が必要なら、それも確認します。
32万円だけ見れば、藤原ペイントが高いです。
でも、実際に送ってもらった見積書を見ると、工事の中身まで同じではありませんでした。
相見積もりを取るなら、私は金額だけではなく、ここまで見てほしいです。
吸い込みが激しい壁を、3回塗りで終わらせることはありません
外壁塗装は「下塗り・中塗り・上塗りの3回塗り」とよく言われます。
基本はそうです。
でも、全部の壁が3回で終わるわけではありません。
リシンや砂状の吹き付けがしてある外壁は、下塗り材をかなり吸い込むことがあります。

この現場もそうでした。
既存のサイディングに砂状の吹き付けがしてあり、1回下塗りをしても吸い込みが止まりませんでした。
なので、前田が2回目の下塗りをしています。
ここで「3回塗りの見積もりだから」と、そのまま中塗りへ進むことはありません。
もう一度下塗りが必要なら塗ります。
藤原ペイントでは、合計4回塗りまでは見積金額の中で施工しています。
さらに5回塗りになり、下塗りだけで3工程必要になった場合は、追加となる下塗り1工程分を藤原ペイントが負担しています。
見積もりを出した時点では、実際に下塗りをして乾燥させた後の吸い込み具合までは分かりません。
だから、塗ってみて必要だと判断したら追加します。
その分、材料も手間も増えます。
でも私は、ここを削って安くする方が嫌です。
鉄部の錆止めも、見積もりでは確認してほしいところです
他社の見積書を見せてもらった時、私がよく見るところがあります。
鉄部です。
「鉄部塗装2回塗り」と書いてある見積書は珍しくありません。
でも、その2回の中に錆止めが入っているのかは確認した方がいいです。

この写真は、私が屋根板金に錆止めを塗っているところです。
藤原ペイントでは、鉄部の状態を確認してケレンなどの下地処理を行い、錆止め→中塗り→上塗りで仕上げます。
ケレンなどの下地処理は塗装回数には数えません。塗装としては3回塗りです。
水切り板金なら「水切り板金塗装3回塗り」と書きます。
昔から錆止めを塗らない会社で仕事を覚えた職人は、それがその人の中では当たり前になっていることがあります。
手を抜いているという意識ではなく、最初にそう教わって、それが常識になっている。
そのまま独立すれば、その施工方法が続きます。
私は、それでは良い工事はできないと思っています。
仕上げ塗料を塗れば、錆止めを塗ったかどうかは見えなくなります。
だからこそ、見積金額だけではなく、完成すると見えなくなる工程まで確認してほしいです。
見積金額だけでは、工事の良し悪しは分かりません
外壁塗装は、工事が始まるまでお客様には良し悪しが分かりにくい仕事です。
完成したら、もっと分からなくなります。
下塗りを何回したのか。錆止めを塗ったのか。下地処理をしたのか。
上から仕上げ塗料を塗れば見えなくなるからです。
だから藤原ペイントでは、施工中の工程を毎日動画で撮ってお客様に送っています。
「ちゃんとやっています」と言うだけなら簡単です。
私は、実際にやっているところを見てもらった方が早いと思っています。
安い工事が悪いと言っているわけではありません。
でも、30万円安いなら、なぜ30万円安いのか。
そこは確認してください。
塗料が同じでも、工事内容まで同じとは限りません。
保証について
藤原ペイントでは、施工内容に応じて書面の保証書を発行しています。
保証年数や対象については、費用とは別の話になるため、このページでは詳しく書きません。
外壁塗装は総額だけで比べないでください
外壁塗装の相場を知ることは大切です。
現在、藤原ペイントで一般的な2階建て住宅をラジカル系塗料で施工する場合、モルタル外壁は120万円〜、サイディング外壁は145万円〜を一つの目安にしています。
サイディングはシーリング工事まで含んだ目安です。
でも、「120万円だった」「145万円だった」という総額だけで業者を決めないでください。
その金額の中に何が入っているのかを見てほしいです。
外壁は何㎡あるのか。雨樋や破風板はどこまで入っているのか。鉄部に錆止めは入っているのか。外壁の吸い込みが激しい時に、下塗りを追加するのか。
私はそこまで見て提案書を作り、その家に必要だと思った工程を施工します。
その結果、他社より高くなることもあります。
実際に32万円高くて断られたこともあります。
それでも、必要だと思っている工程を抜いてまで安くするつもりはありません。
せっかく足場を組んで、大切な家を塗り替えるなら、きちんとした工事をしたい。
私はそれだけです。
