藤原ペイントの外壁塗装は、下地処理・適正塗布量・1日1工程の施工を大切にしています。ここでは実際に施工したお家のビフォー/アフター写真と一緒に、工事前にどこを見て、どんな処理をして、どう仕上げたのかをご紹介します。
完成すると見えなくなってしまう作業も多いのが外壁塗装です。写真だけでは分からない部分も含めて、実際の現場であったことをそのまま書いていきます。
施工事例(Before/After)
姫路市・田寺|サイディング外壁の色あせと多彩仕上げ
工事前は南面を中心に退色とチョーキングが進み、シーリングにも劣化が見られました。傷み方としては、塗り替え時期を迎えたサイディングでは比較的よく見る状態です。


高圧洗浄で旧塗膜や汚れを除去し、シーリングはオートンイクシードで打ち替え。下塗り後、上塗りにパーフェクトトップSiを使用しました。
このお家で私と担当した職人が一番悩んだのは、傷んでいる部分の補修よりも、多彩仕上げのアクセント色を外壁に対してどれくらい付ければ一番きれいに見えるのか、というところでした。
通常の多彩仕上げでは3mmの短毛ベルベットローラーを使います。ただ、この外壁にいつも通りアクセント色を付けてみると、色がきつすぎて派手に見え、どうも落ち着きがありません。
そこで何度かテスト塗りをして、アクセント色の付き方を調整しました。やっと「これなら最高にきれいに見える」という塗り方が決まり、本施工へ進んでいます。
多彩仕上げは、同じ柄のサイディングに同じ材料を使えば同じように仕上がる、というものでもありません。アクセント色をどれくらい付けるのか。ローラーをどう使うのか。そこが変われば見え方も全く変わります。職人が変われば仕上がりも変わる。実際にこのお家を施工して、改めて感じたところです。
多彩仕上げの施工方法や色の重ね方については、👉 外壁塗装の多彩色仕上げで詳しく紹介しています。
太子町|サイディングに付着した蔦を除去して下地から補修
このお家では、外壁の一部まで蔦が伸び、サイディングにかなりしっかりとくっ付いていました。


まず大変だったのが、この蔦を取る作業です。ヘラを使いながら、サイディングに残った蔦を時間をかけて少しずつ取り除きました。
蔦を取ったあとを見ると、サイディングの表面に蔦の足が少し食い込み、そこに苔が発生している部分や、サイディング自体が欠けているところもありました。
傷みは軽微だったので、その部分に浸透性シーラーを塗布。外部用パテを使って元のサイディングの柄に合わせて形成し、サーフで表面を整えてから、外壁全面を3回塗りで仕上げています。
上塗りを塗ってしまえば、こうした補修部分は見えなくなります。でも、下地を整えるところから塗装は始まります。完成写真には写らないところですが、私はこういう部分を大事にしています。
下地処理から下塗り・中塗り・上塗りまで、藤原ペイントが実際に行っている工程は、👉 外壁塗装の施工手順で詳しく紹介しています。
たつの市|サイディングの収縮による隙間を補修して白系に仕上げ
このお家はチョーキングだけでなく、サイディング自体の収縮が大きく、上下の噛み合わせ部分にも広い隙間ができていました。


高圧洗浄とブラッシングで粉化物を除去し、下塗り後、上塗りにはパーフェクトトップSiを使用しました。
縦目地の部分はシーリングをするので問題ありません。気になったのは、サイディング上下の噛み合わせ部分です。
今回は白系で仕上げるため、隙間が広く開いたままだと、その部分だけ黒い線のように見えてかなり目立ちます。そこで、このお家では上下の噛み合わせ部分にもシーリングを入れてから塗装しました。
サイディングの傷み方は一軒一軒違いますし、同じ隙間でも仕上げる色によって見え方が変わります。このお家では、白系で仕上げたときにどう見えるかまで考えて処理を決めました。
サイディングの特徴や塗り替え時に確認している部分については、👉 サイディングの外壁塗装で詳しく紹介しています。
相生市|ガルバリウム鋼板の錆補修と全面多彩仕上げ
このお家では外壁だけでなく、鉄部の状態にも気になるところがありました。使用されていたのはガルバリウム鋼板ですが、雨のかかりにくい場所に埃が積もり、その部分に錆が出ていました。


錆びている部分はしっかりと錆を取り除き、その部分には錆止めを2回塗り重ねました。上から色を付ければ一時的には見えなくなりますが、錆が出ているところはその前の処理が大切です。
外壁は全面を多彩仕上げにしました。黒系のアクセント部分には4色を使用しています。単色で黒く塗るのとは違い、色を重ねることで表情のある仕上がりになりました。
外壁の上塗りや付帯部に使用している塗料については、👉 外壁塗装の塗料と種類で紹介しています。
施工事例を見てほしい理由
外壁塗装は、ビフォー/アフターの写真だけを見ると「古くなった外壁がきれいになった」で終わってしまいます。
でも実際の現場では、田寺のお家のように多彩仕上げを何度もテストしたり、太子町では蔦を取ったあとに初めて見えた傷みを直したり、たつの市では仕上げ色まで考えてサイディングの隙間を処理したりしています。相生市の錆止め2回も、完成してしまえば見えません。
見えなくなるところに、実はかなり手間がかかっています。
同じサイディングでも、同じ塗料でも、家の状態は一軒一軒違います。私は現場を見て、その家に必要な処理を決めてから塗っています。施工事例では完成した色や雰囲気だけではなく、「その前に何をしたのか」まで見てもらえればと思います。
