単色で塗りつぶすと消えてしまう、サイディングの凹凸や柄。多彩色仕上げは、その表情をもう一度つくる塗装です。藤原ペイントでは、まずA色の時点で外壁を守るための3回塗りを終わらせ、その上からB色・C色で模様を付けています。

多彩色仕上げとは|単色塗装では消えてしまう外壁の表情をつくる
多彩色仕上げは、複数の色を使ってサイディングの凹凸や柄を見せる塗装です。
意匠性のあるサイディングを単色でベタッと塗ると、外壁そのものはきれいになっても、新築時にあったレンガ調や石材調の表情まで一色になってしまいます。
そこで、ベースになる色をしっかり仕上げたあと、別の色を部分的に重ねます。元のサイディングとは違う配色へ変えることもできますし、色の組み合わせはかなり自由です。
ただ、藤原ペイントが多彩色仕上げで一番大切にしているのは、色を何色使うかではありません。外壁を守るための塗装と、外壁をおしゃれに見せるための塗装を分けて考えることです。
多彩色仕上げのA色・B色・C色|それぞれ役割が違います
- A色(ベース色・目地色):外壁全体を塗り、目地や柄の奥まで仕上げる基本の色
- B色:サイディングの凸部などへ入れ、柄や立体感を出す飾りの色
- C色:B色までの仕上がりを見ながら、さらに色のバラつきや深みを付ける飾りの色
藤原ペイントの場合、外壁の傷みが少なく通常の3回塗りで施工できる住宅なら、A色の時点で下塗り・中塗り・上塗りまで終わらせます。
B色とC色は、外壁を3回塗るための回数には入れていません。
藤原ペイントは多彩色でもA色の時点で3回塗りを終わらせます
ここは、私が多彩色仕上げで昔から変えていないところです。
藤原ペイントでは、まず下塗り。そのあとA色になる塗料で中塗り、上塗りまで仕上げます。この時点で、目地も柄の奥も含めて外壁全体が3回塗りになっています。


若い頃の下請け時代に感じていた多彩色仕上げへの違和感
私が若い頃、下請けで外壁塗装をしていた時代には、元請けから「A色は下塗りとベース色の2回、その上からB色を入れて3回塗り」という指示を受けることがありました。
下請けなので、指示された通りに塗ります。
完成すれば外壁はきれいになりますし、お客様も喜んでくれます。でも私は、複雑な気持ちでした。
B色は外壁全面へベッタリ塗る色ではありません。サイディングの凸部などへ模様を付ける飾りの色です。
ということは、B色が付かない目地や柄の奥は、A色までの2回塗りで終わっています。
見た目は多彩色でちゃんと仕上がっています。でも、私の中では「飾りのB色を3回目の塗装として数えていいのか」という違和感がずっとありました。
だから藤原ペイントでは、昔からA色の時点で下塗り・中塗り・上塗りを終わらせています。
外壁を守るための3回塗りはここで完成。そのあとに入れるB色とC色は、耐候性を高めるための1回としてではなく、サイディングに表情を付ける装飾として施工しています。
B色は塗り回数ではなく、サイディングに表情を付けるための色
A色で外壁を仕上げたあと、B色を入れていきます。
B色は全面を塗りつぶしません。サイディングの柄を活かしながら色を付けることで、単色だった外壁に凹凸や表情が出てきます。
メイン外壁色にB色を加えた3色仕上げ

こちらは不動産会社の物件です。メインになる外壁色にB色を加え、全体では3色を使って仕上げています。
姫路市網干区U様邸|B色まで仕上げた多彩色塗装

こちらは姫路市網干区U様邸。A色で外壁を仕上げたあと、B色を入れた施工です。
C色は全体を見て、あえて均一にならないように入れます
C色は、B色まで仕上げた外壁へもう少し表情を付けたいときに使います。
多彩色仕上げにはいろいろな方法があります。粒石のような骨材を含んだ多彩模様塗料を吹き付けたり、ローラーなどで仕上げたりする方法もあります。
藤原ペイントで行っているC色仕上げは、それとは別の考え方です。
私(代表の藤原)は、C色を「何個おきに入れる」と規則的には決めません。
まず外壁全体を見ます。
そこでC色を入れた完成形を頭の中でイメージしてから、全体のバランスを見ながら、あえてバラつかせて色を入れていきます。
均一に並べすぎると、せっかくの多彩色なのに作ったような柄に見えてしまう。少し不規則なくらいの方が、私はきれいだと思っています。
C色を施工するときに使う道具や細かな施工方法については、藤原ペイント独自の部分なので、ここだけは企業秘密です。
太子町M様邸|お客様からC色仕上げをご希望いただいた施工

こちらの太子町M様邸では、お客様からC色まで入れた仕上げにしたいという希望があり施工しました。
完成した外壁を見て、ものすごく感動していただけました。
別の太子町M様邸|仕上がりを見て私の判断でC色を追加

こちらも太子町のM様邸ですが、先ほどとは別のお客様です。
このお家はB色まで仕上げた外壁を私が全体から見て、「ここはC色を入れた方が絶対に良くなる」と思い、お客様には内緒でC色を追加しました。
完成してから見ていただくと、こちらのお客様にもものすごく感動していただけました。
多彩色は、色数を増やせばきれいになるというものではありません。B色までで止めた方がいい外壁もあれば、もう少し色を散らした方が良く見える外壁もあります。
実際の多彩色仕上げ|レンガ調・タイル調・石材調
多彩色仕上げは、元のサイディングの柄によって見え方がかなり変わります。ここからは藤原ペイントで実際に施工した仕上がりです。
レンガ調サイディングの多彩色仕上げ
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タイル調サイディングの多彩色仕上げ
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横長石材調・ランダムタイル調の多彩色仕上げ
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石材調サイディングの多彩色仕上げ
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外壁全体の色決めについては、👉 外壁塗装の色選びで詳しく紹介しています。
施工前にご自宅の色を実際に変えながら確認したい場合は、👉 色シミュレーションも利用できます。
クリヤー塗装と多彩色仕上げは何が違う?
新築時のサイディング柄がきれいに残っている場合は、透明なクリヤー塗装で現在の柄をそのまま残す方法もあります。
一方、色あせが進んでいたり、補修跡などがあって透明塗装ではきれいに見せにくい外壁では、多彩色仕上げで新しく柄を作る方法があります。
多彩色仕上げは、元の柄を透明な塗膜で残す工法ではありません。A色で一度外壁を仕上げ、その上からB色やC色を使って新しい表情を作ります。
使う塗料そのものについては、👉 外壁塗装の塗料と種類で詳しく説明しています。
多彩色仕上げの料金目安
多彩色は、単色仕上げより工程と手間が増えます。ただ、玄関まわりやベランダ外壁など一部分だけ施工する方法もあります。
| 施工範囲 | 料金目安(税込) | 備考 |
|---|---|---|
| 部分施工(玄関前・ベランダ外壁など約10㎡まで) | サービス | 外壁塗装をご依頼いただいた場合 |
| 外壁全面の多彩色仕上げ | +15〜25万円前後 | 面積・色数・施工する柄などで変わります |
※外壁の状態や施工面積によって金額は変わります。
多彩色仕上げのまとめ|B色・C色を塗り回数には入れません
多彩色仕上げは、単色では消えてしまうサイディングの凹凸や柄を、複数の色を使ってもう一度つくる塗装です。
藤原ペイントでは、外壁の傷みが少なく通常の3回塗りで施工できる場合、A色の時点で下塗り・中塗り・上塗りを終わらせます。
外壁を守るための3回塗りはA色で完成。B色・C色は、その3回の中には数えません。
B色でサイディングに表情を付け、必要なら外壁全体を見ながらC色を散らす。同じ多彩色でも、どこへどれだけ色を入れるかで仕上がりはかなり変わります。
若い頃の下請け時代から多彩色を塗ってきましたが、私は今でも「何色使ったか」より、まず外壁として必要な塗膜をきちんと作り、そのあとで見た目を作る。この順番を大切にしています。
